2022年5月8日日曜日

日刊バレーヒルリポート 2022年5月8日(日)

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現代摂理を展望する「日刊バレーヒルリポート」
<保守派クリスチャンのための時事評論メールマガジン>
                        2022年5月8日(日)
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バレーヒルリポートでは、毎日のニュースの中から、TV・新聞では報道
されない重要なトピックスをピックアップしていきます。
また日曜/水曜の礼拝の動画もお届けします。

本日のメニューはコチラになります。

★本日のトピックス(2件)
★(コラム)真の保守は「鉄杖思想」から来る


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本日のトピックス(2件)
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■【WHO】ビル・ゲイツの新刊本が明かすWHOの新戦略と共産主義
【及川幸久−BREAKING−】
https://www.valleyhill.report/2022/05/202257whowhobreaking.html

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■【Facts Matter】ワクチン、マスク義務化はどうなる?米コロナ対策の迷走
https://www.valleyhill.report/2022/05/facts-matter.html


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(コラム)真の保守は「鉄杖思想」から来る
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私は以前のコラムで、左傾化した自民党を何度も批判している。
cf:聖殿よ、国民の生命と権利を脅かすサタン政権と闘え!
https://www.valleyhill.report/2022/04/2022417.html

しかし読者の中には、どうして自民党の憲法改正草案が左傾化と言えるのか、
天皇を国家元首とし、公益及び公の秩序を強調することが、どうして左傾化
なのか、疑問に思われる方もいるだろうと思うのである。

このような思想は、戦後のアメリカによる押し付け憲法を批判し、日本が
自虐史観を克服して健全な国家に立ち戻るためには、天皇を国家元首として
いた「大日本帝国憲法」の価値観に戻る必要があると言う、誤った歴史観に
基づいているからである。なぜこれが誤った歴史観と断定できるのか、
それは私たちが掲げる「鉄杖思想」から見た時に明白なのである。

まず日本の政治史を見れば明らかなように、日本の伝統的政治思想は、天皇
を中心とした思想だけではない。天皇を中心とした価値観とは全く異なる
政治思想に基づいて成立した政権がもう一つあったのである。それが幕府で
ある。

日本は大化の改新(645年)によって、それまでの豪族を中心とした政治から
天皇中心の政治を目指したのであるが、これは「律令制」による強力な中央
集権国家を目指したものであった。

ここで取り入れられた「公地公民」制度は、”土地と農民は政府(天皇)の
もの”という制度であり、私有財産を禁じた点で、これを古代における共産
主義制度だと評価することができるのである。

例えば、当時の法律である「班田収授の法」にはこう書かれている。
・6年ごとに戸籍(こせき)を作り、どこに誰が住んでいるかをあきらか
にする。(農民の数を知るため)
・農民男子は2段・女子はその3分の2というように農地を貸し(公地)、
税である「租・庸・調」を納めさせた。※租はお米、庸は布、調は特産物。
・農民が死んだら、その土地はふたたび朝廷に返さなくてはならない。

これは現代の共産主義国家と何ら変わらない政策なのである。
現在でも「資産課税」の議論が、自民党と維新の会で行われているが、
これは現代版の「公地公民」制度に他ならないのである。つまり資産
課税の本当の意味は、「それは一見、あなたの物のように見えますが
実は違うんですよ。それは本当は政府の物なんですよ。だから課税できる
んですよ」というメッセージであり、私有財産制度の否定なのである。

ところが幕府は、これとは全く異なる政治思想に基づいて成立している
のである。なぜなら幕府とは、自らが開拓した荘園を守るために武装した
東国武士団が起源だからである。
cf:「武器保有権と武士団の精神」
https://www.valleyhill.report/p/blog-page_31.html

今日、武士道の精神とは「忠義」を指すものと考えられるだろう。
もちろんこれは決して間違ってはいない。しかしそれは本質ではない。
武士道の本質とは「土地(私有財産)を守り、家族を守り、地域を守る」
ことにあるのである。

鎌倉時代、御恩と奉公という言葉があった。これは幕府が土地所有権を
保証してくれたからこそ、その恩に報いることを差した言葉なのである。
あくまでも土地所有権が大前提なのである。

例えば、鎌倉時代の「御成敗式目」の7条にはこう書いてある。
・頼朝公をはじめ源家三代の将軍のとき、および二位殿の時に御家人に
与えられた領地は、本所などの訴えがあっても権利を奪われることはない。

これは幕府が、私有財産制を基にして生まれた政権であることを如実に
示しているのである。だから「幕府」こそが、日本における鉄杖思想の
起源であり、私たちが立ち返るべき真の保守思想と言えるのである。
つまり日本の政治思想には二つあるのである。一つは天皇を中心とした
カイン型の思想であり、もう一つが幕府を中心としたアベル型の思想
なのである。

真の保守とは何か?それは私たちから見れば明白である。それは聖書に
書いてある「神がアダムとエバを創造された」と言う信仰に裏打ちされた
思想である。被造物ではなく創造主に仕える思想である。

私はこう考える。私たちが目指すべき保守政治は、決して「大日本帝国」
に戻ることではない。それは再臨主の国を侵した政府である。

人権とは本来、政府によって与えられる権利なのではない。それは神に
よって与えられた自然権である。平安時代末期に、私たちの先祖は既に
そのことを悟っていたのだ。そして自らの土地を守り、家族を守り、
地域を守るために武装し、立ち上がったのである。そしてこれこそが
私たちが真に立ち返るべき保守の姿なのである。

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本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
また明日お会いしましょう。
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